こんにちは!
Fumiya(@fumiya_8969)です。最新作のジリオン SV TWをフルボールベアリング化していきます!!
写真を見ればわかりますが、ラインすら巻いてない状態でいきなり分解しています。笑
ベアリング追加って難しそうだけどやってみたいな~
もっと巻き感を良くしたい!
分解しても戻せなくなったらどうしよう…
皆さんもリールの改造やメンテナンスには興味がありますよね?
自分も最初は「やってみたいけど戻せなくなったら嫌だな」と思っていました。
「壊れてもいいリールで練習なんてできないし。そんなリールを買うお金もないし。」
そんな方々に向けてこの記事ではウォームシャフトのベアリング追加について書きます。
自分自身、これまで17’タトゥーラ、20’タトゥーラにベアリング追加、月1回ペースでメンテナンスをしています。
この記事で次のことが分かります!
21ジリオンSV TWの分解手順
ベアリング追加の方法、注意点
20タトゥーラSV TWの分解・グリスアップしたメンテナンス記事もあるのでそちらも参考にしてみてください。
また、分かりづらいポイントや表現があれば気軽にコメントして下さいね!
追記
累計1万PVいきました!
メンテナンスしながらこの記事を何度か見ている方もベアリングカスタムって何だろうと初めて見に来ている方も本当にありがとうございます。
最近更新できてませんが、頑張ります。
21ジリオン SV TWをフルボールベアリング化!
それでは早速分解していきます!
まずは作業の注意点から確認しましょう!
リール分解の注意点
- ゆっくり丁寧に作業する
- ネジのサイズに合ったドライバーを使用する(特にプラスネジ)
- 外した順番に部品をキッチンペーパーなどに並べていく
- グリスはパーツの動きを考えた量で塗られているのではみ出ているものも含めてふき取ったりしない(グリスを自分で用意する場合は別)
- 外した時と逆の順番で焦らず戻していく
- お酒飲みながらやらない(マジで部品失くします)
この注意点を守ればまず壊れる事はありません。
そして一番重要な事。
全て自己責任で行ってください!!
パーツが壊れた、失くした、異音がするようになった等、あらゆる不具合の責任は取りませんのであしからず。
どこまで分解したらアウトという基準は分かりませんが、メーカーの保証が受けられなくなるという話もあります。
用意する工具、ケミカル類
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- 六角レンチ(2.5mm)
- パーツクリーナー
- グリス、オイル
他のリールを分解する場合、ネジの大きさが違う事もあるので、ドライバーのサイズに気を付けましょう。
使用するベアリング
今回使用するベアリングはSLP WORKSのハンドルノブ用のベアリングです。
メーカーはどこでもいいですが、サイズに注意しましょう。
外径7mm、内径4mm、厚み2.5mmのものを使用します。
ダイワはハンドルノブとウォームシャフトのベアリングが同じサイズなので、ハンドルノブ用を買えばOKです。
➀ブレーキ側プレート分解
ブレーキ側のプレートはブレーキダイヤル付近にあるLOCKと書かれたレバーをずらすと外れます。
かなり硬いので力んでリールが吹っ飛んで行ってしまうかもしれません。笑
余計な傷や破損を防ぐ為、最初に外しましょう。(自分はハンドル側から外したのでやりづらかったです…)
外してスプールを取るとこんな感じ。
20タトゥーラや他のリールではハンドル側のサイドプレートを固定するネジは外側から外せましたが、今回は内側についているのでスプールまで外さないとネジを触れません。
写真のネジ3本(A,B,C)をマイナスドライバー、六角レンチを使って外していきます。
写真のように3つのネジはすべて長さと形状が違うので戻す時に間違えないようにしましょう!
このネジを外すとハンドル側のサイドプレートが外せます。
②ハンドル側サイドプレート分解
最初にリテーナー、ロックナット、ハンドルと外していきます。マイナスドライバーとモンキーレンチを使用します。
左ハンドルの場合、ロックナットは普通のネジと逆回しになるので注意してください!
写真の四角いナットも左ハンドルは逆回しです。
スタードラグのクリッカーを取り外す時はメインシャフトに引っかかってうまく外れない事があるので、丁寧に外しましょう。
ここまで来たらぽろっと落ちる部品がないので一安心です。
ハンドル側のサイドプレートを外します。
(ピッタリの寸法ではまっているのでかなり硬いです。どうしても取れない時は溝にマイナスドライバーを差し込んですき間を開けましょう。)
21ジリオンはドラグ音が鳴るのでどんな構造かなと思っていましたが、意外とシンプルでしたね。
このメインギア内側の黒いプラスチックパーツの中にクリッカーが入っているんでしょう。
今回はいじるポイントではないのでギアに付けたまま外します。
③ウォームシャフト分解
ギアを外したらいよいよウォームシャフトです。
ココからは分解が初めての人は緊張するところです。
自分もここはとても緊張しました。でもゆっくりやれば大丈夫です!
外れないからといって力任せにやらないことが重要です。
力が必要なタイミングはありますが、あくまでも丁寧に!
ボディ先端あたりにあるプラスネジ(D,G)をはずしてレベルワインダー前のプラスチックパーツを外します。
ここでリール分解最大の難所、Eリング(E,F)の登場です。笑
外し方は人それぞれありますが、自分は矢印の溝のどちらかにマイナスドライバーを差し込んで外します。
外した勢いでボディやプラスチックギアを傷つけたりしないように気を付けましょう。
Eリングが外れたら黒いカラー(ブッシュ?)が見えます。
これをベアリングに交換します。
プラスチックのギアはEリングを外せば手で取れますのでご安心を。
本来ならレベルワインダーを外してウォームシャフトも脱脂したかったのですが、分解しなくてもベアリング交換はできたので今回はやりません。(Tウィングの固定方法が20タトゥーラと異なっていて分解方法が分からなかっただけです。笑)
ブレーキ側はベアリングの精度によっては既存のワッシャーが戻らない場合があります。
そんなにシビアでなくてもいい場所ですが、気になる場合はガタが出ないようにワッシャーの厚みを変えましょう。
ちなみにベアリングは最初に脱脂して注油しておきましょう。
袋から出した状態でも使えるかもしれませんが、一応。
そして、グリスとオイルどちらがいいかという点はお任せします。笑
オイルの方が巻き感は軽くなりますが、定期的なメンテナンスが必要になります。
グリスの場合、巻き感はそこそこですが、メンテナンス回数は少なくできます。
定期的にメンテして巻き感を高く保ちたい方はオイル。
こんな分解を定期的にやるのはめんどくさい!という方はグリスにしましょう。
ちなみに僕はベアリングにこのMTCWのMT-03オイルを使用しています。
かなり使い心地はいいですよ!
あとは外した順番に焦らず戻していけば完了です!
まとめ
21ジリオンのウォームシャフトにベアリングを追加しましたが、いかがでしょうか。
ベアリング交換の何がいいって巻き感や使い心地アップもそうなんですが、シンプルに愛着がわいてくるんですよね。笑
改造する事でオリジナル感も出るし、手間をかけている感がいいですよね。
皆さんもリールを自分好みにカスタムしてみてください。
最後にもう一度いいますが、くれぐれも破損や故障に気を付けて自己責任でお願いします!
次回はハンドルノブのベアリング交換をやります。
ではまた。
追記
レベルワインダーの外し方が分かり、解説記事を書きました。
ウォームシャフトまできれいにしたい人は参考にしてください!
コメント
初コメント失礼します。
自分でグリスアップをしていまして、困っています。
ご教授よろしくお願いいたします。
グリスアップを終了し蓋を閉めようと思ったら、棚のダボのような非常に小さなパーツが落下してきました。
色々調べているのですがどのパーツなのか分かりません。
お忙しいと思いますがよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます!
ダボのようなパーツはハンドル側から出てきたということですかね?
ハンドル側であれば恐らくドラグクリッカーかなと思います。(ドラグが出る時にカリカリと音を鳴らすパーツです)
こちらのURLからモデルを選べばパーツリスト(web展開図)が見られます。
https://www.sl-planets.co.jp/shop/p/p00630216/
ドラグクリッカーはパーツリストでいうところの100番および101番のパーツです。
クリッカーはバネとダボみたいなパーツが銀の円盤(リスト99番)の小さな穴に入っているだけで固定されていません。
なので99番の円盤の中に100と101をおさめた状態でドライブギア(97番)にはめてあげれば大丈夫です。
解決しなければまたコメントを頂ければと思います。