皆さん、こんにちは!
今回は初心者が意外と悩むドラグ設定について解説していきます。
「ドラグってよく聞くけど何の為にあるの?」
「ドラグの調整ってどうしたらいいの?」
「ドラグってどのくらいの設定が適切なのか分からない。」
こんな方に向けて解説していきます。
ドラグの調整って正直よくわかんないですよね。
感覚的な部分も多いし、なんとなくで設定している人も多いのではないでしょうか。
自分もそうでしたが、最近ドラグの適切な設定をつかんできたので解説します。
この記事を読むとこんな事が分かります。
ドラグとは何?という部分を理解できる。
ドラグの適切な設定がわかる。
結論:フッキングで少しだけ出る設定が良い
ドラグの設定ってどうするの?
ドラグとはラインに一定以上の力がかかるとスプールが滑ってラインが出ていくリールの機構です。
ラインを引っ張るとチチチチ…と音を立てるあれです。
重要な機能ではありますが、補助的な機能ですね。
ドラグには次の役割があります。それぞれ解説していきます。
- ラインが切れないようにする
- ロッドが折れないようにする
- 魚とのファイトでバレにくくする
【ドラグの役割➀】ラインが切れないようにする
一番大きな役割といっていいでしょう。
釣り糸は意外と切れやすいです。
新品のラインは引っ張ってもなかなか切れませんが、結び目の強度が弱かったり、傷が入ったりしていると簡単に切れます。
だからドラグやロッドを駆使して切れないようにする必要があります。
一定以上の力がかかるとラインが徐々に放出されますので、ラインの破断強度よりも低い力で出るように設定しなければいけません。
破断強度とはラインが切れる最大の力です。基本的に結び目で強度が落ちるのでで、ラインブレイクは公表の数値より低い値で起きます。
ドラグが強すぎるとラインが切れてしまいます。
そらそうやろ。っていうポイントなんですが、意外と大事です。
更に重要な事は使用するラインによって最適な設定は変わります。
4lbと8lbでは破断強度が違うので同じ設定ではダメです。
【ドラグの役割②】ロッドが折れないようにする
➀と近い考えです。
魚とのファイトはラインの強度とロッドのしなりを使いますよね。
そこまで多発することではないですが、ドラグが強すぎるとロッドが折れてしまいます。
厳密に言うとロッドが折れるかラインが切れるかのどちらかが起きます。
ロッドには適切なラインがラインキャパシティーとして設定されてます。
このキャパシティーに収まるラインならしなりを活かして戦えて、最悪でもラインが切れるだけというものです。
そういったしなり、ロッドの強度設定で制作してますよという表記ですね。
逆にいうと、キャパを超えたラインを使用するとロッドの強度を超えているのにラインが切れないという状態になります。そして、折れます。
【ドラグの役割③】魚とのファイトでバレにくくする
魚とのファイトはスリルがあってすごく楽しいですよね!
そんなときもドラグは大事な役割を担っています。
ファイト中はラインに常にテンションがかかっている状態で魚を寄せてくることが大事になります。
ドラグが強すぎたり弱かったりすると、魚が暴れた時にラインが緩んだり張り過ぎたりするのでフックが外れたり、伸びたりします。
正直言うとフッキングが完璧に決まっていなくてもドラグを駆使していなせば魚は釣れます。
ドラグの最適な設定
一言で言うと「フッキングで少しだけ出て、ファイト中魚が突っ込んだ時にたくさん出る設定」です。
「フッキングで少し出る」というのはラインが切れない程度に強めの設定という意味です。
「ファイト中にたくさん出る」というのは魚が泳ぐ方向は読めないので、色々な方向に泳げる余力を残す為、少し弱く設定するということです。
ここで疑問が生まれると思います。
「フッキングの時とファイト中で設定変わってない?」
その通り!!!
ですが、これは最終的な理想です。
プロの動画でファイト中にドラグノブをいじる様子を見た事がある人も多いでしょう。
この意図としては魚が近くなればなるほど魚が暴れる方向が限られるからです。
遠い場合は左右だったり下だったりにいろんな方向に泳ぎます。もしくは自分に向かって泳いでくる事もありますよね。
しかし、近い場合は逃げる方向は真下か水面しかありません。つまり、ラインに一番力がかかる方向か水面バチャバチャでフックが外れる方向なんです。
なのでわざとドラグを弱くして下に泳げるようにして、水面に出さないようにラインが切れるのも防ぐといった理論でドラグをいじっています。
で、実際どういう設定にすればいいの?という所ですが、
初心者はフッキングの時に少し出る設定にしてそのままファイトすればいいと思います。
フッキングが決まっていれば、ドラグの設定が多少雑でもそうそうバレる事はないです。
言い換えると(両方大事ですが、どちらかというと)ファイト中にいなすのをドラグに頼るよりフッキングがしっかり決まる方が大事です。
ファイト中はロッドを動かして魚のパワーを受け流す事も出来るし、陸っぱりなら自分自身が動くことでバレないように工夫できます。
厳密な設定は経験を積むしかない
元も子もない話ですが、これにつきます。
- 大きい魚をかけて、ドラグが出過ぎて寄せてくるのに時間がかかってしまった。
- 手前まで寄せてきて真下に突っ込まれたけどドラグが出たからラインブレイクせずに済んだ。
こういった経験を積む事で自分が使っているライン、タックルでの最適な設定を見つける事が出来ます。
シングルフックかトレブルフックかでも変わってきます。
一つアドバイスすると、そういった経験があった時にそのままのドラグ設定で手でラインを引っ張ってみてください。
このくらいの設定だとファイト時またはフッキング時にこうなるのかという感覚を覚えていきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
ドラグの設定は個人の好みやクセの影響が大きく、数字でコレっていうのが難しいものです。
最終的には自分の好みの設定を模索する必要があります。
自分も数々のラインブレイクやバラシを経験して感覚をつかんできました。
皆さんも貴重な1匹を取る為にルアーや道具だけでなく、ドラグの設定にも気を遣ってみてください!
ではまた。
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