バス釣りを全くやった事がないという初心者の方向けにバス釣りってなに?どんな道具が必要なの?という疑問を解消していきたいと思います。
初めて見る専門用語だらけで何のことかさっぱりわからんという方も多いと思います。
なるべくわかりやすく説明していくのでお付き合いください。
初心者は思う。そもそもバス釣りって何?
バス釣りとはアメリカ発祥のアウトドアアクティビティで、ブラックバスと呼ばれる魚を疑似餌(ルアーやワーム)を使って釣ります。
日本には1925年に神奈川県の芦ノ湖にアメリカから持ち帰ったブラックバスが放流されました。
毎年各地の大きなイベント会場で新製品の展示会があったり、大会も数多く開催されていたりするほど注目のアクティビティです。
バス釣りって何が楽しいの?
意外と歴史の深いバス釣りの魅力についてお話します。
ゲーム性の高さ
特筆すべきはそのゲーム性の高さです。
ブラックバスは年中同じ行動を取っているわけではなく、大きく分けて四季で行動を変えます。ざっくり言うと春は産卵、夏は影で涼をとる、秋は冬に備えて食い溜めをする、冬は水温が安定する場所でじっとしている、という感じです。
その四季、細かく言えばその日の気温・天気・風が吹いているかどうかなど様々な要素を見極めてどこにバスがいるかを予測します。
そしてそのバスたちに対してどんな色や形のルアーを投げるのか、どんな動きをルアーにさせるのかを考えます。
このように戦略的に考え、その戦略がはまって魚が釣れた時の喜びは他のどの趣味にもとって代える事はできないと思います。
アクティブに動ける
釣りと聞いて糸を垂らして待つだけというイメージがある方はかなり多いと思います。
しかし、バス釣りは待つだけという事はほとんどありません。常にルアーを動かしたり、ポイントを移動したり、ルアーを変えたりします。
ですので、じっとしていられないから釣りなんか向いてないと言っていた友人もバス釣りなら常に手や頭を動かすから楽しいといっていました(笑)
(バス釣り以外は待つだけみたいな書き方になりましたが、すべての釣りでみんな常に頭や手を働かせて楽しんでいますよ!そうは見えないという方が多いだけです…)
手軽に始められる
バス釣りは海釣りと違って海に行かなくてもできます!
ブラックバスは淡水魚なので色々なところに生息しています。河川や湖、沼、農業用のため池や公園の池にも生息しています。
ですので、釣りを始めてみたいけど海まで行くのは遠すぎるという方にもオススメです!
ため池等は釣り禁止の場合もあるので釣り禁止かどうかを必ず確認しましょう。一部のフィールドでは釣り禁止エリアや禁漁期などが設定されているので、初めての場所に行くときは事前に情報を集めましょう。
バス釣りのデメリット
楽しい部分が多いバス釣りですが、デメリットもありますので説明していきます。
釣っても食べられない
聞いた事がある方も多いと思いますが、ブラックバスは基本的に臭くて食べられません。「基本的に」とは毒があって食べられないという訳ではないという事です。
可能か不可能かで言えば可能です。笑
ただブラックバスは特定外来生物に指定されている為、生きたままの運搬、飼育、放流は法律で禁止されているので注意してください。
どうしても食べてみたいという方はその場で締めて持ち帰るようにしてください。
駐車場探しが大変
河川等で釣りをする場合は駐車場を探すのが結構大変です。
湖や公園の池などであれば公園の駐車場等を利用すればいい話ですが、違法駐車や近隣の方の迷惑になるような位置での駐車は絶対にやめましょう。数少ない釣りスポットが釣り禁止になってしまいます。
ちなみに岐阜県の五三川では、KEEP CAST(名古屋の新製品展示会)の収益を利用して釣り人専用の無料駐車場(通称アングラーズパーク)が整備されていますので利用してください。いくつかあるので満車の場合は諦めて別のポイントに行きましょう。
何を買えばいいの?
釣る面白さや場所が分かったところで何を買えばいいのかを紹介いたします。
下記のその他以外をそろえればとりあえずは始められますのでご覧ください。
リール
リールは糸を巻き取る道具であり、2種類あります。
スピニングリール
スピニングリールとはバス釣りにおいては比較的軽いルアーを投げる場合に多く使用されます。
写真のようなリールでベール(銀色の半円のパーツ)が回転する事でライン(糸)を巻き取ります。
初心者の方はこちらのリールで始める事をお勧めします。理由としては投げるのが後述のベイトリールと比べて簡単だからです。
ベイトリール
もう一つがベイトリールで、スピニングリールでは投げないような重さのあるルアーを投げる事が多いです。
こちらはラインが巻いてあるスプールと呼ばれるパーツが回転する事でラインを巻き取ります。スプールが回転して直接ラインを巻き取る為、パワーがあります。
そして、スピニングリールよりも少ない操作で投げて巻いてとできるのでスピーディに釣りをすることができます。
しかし、欠点もあります。それがバックラッシュと呼ばれる現象です。
これはルアーを投げてラインが放出される速度よりも速くスプールが回転してしまう事が原因で起こります。ラインが出ていかないのにスプールが回転してラインが余ってしまうんです。
これはベイトリールの構造上、ずっと付きまとうものですが、やっていくうちに慣れます。
ロッド
これは要は竿ですね。ルアーの重みを乗せて遠くに投げたり、魚とファイトしているときに衝撃を吸収してくれます。長いものから短いもの、硬いものから柔らかいものまで様々あります。
スピニングロッド
先ほどのスピニングリールを取り付けるロッドです。釣り人から見て奥の方にガイド(ラインが通る穴)があり、リールが下に来るのが特徴です。
軽いルアーの重さを乗せる為に柔らかいものが多いです。パワーフィネスというスタイルで使う硬いものも存在しますが、ここでは割愛します。
ベイトロッド
前述のベイトリールを取り付けるロッドです。手前の方にガイドがあり、リールが上に来ます。トリガーと呼ばれる小さな突起があるのが特徴です。
比較的重いルアーを投げ、パワーを出す為に硬いものが多いです。ベイトフィネスと呼ばれるスタイルで使う柔らかいロッドもありますが、割愛します。
ライン
シンプルに糸です。笑
~lb(ポンド)や~号という表記で様々な太さがあります。素材がナイロン、フロロカーボン、PEの3種類あります。
ナイロンは伸びる素材で水に浮きます。
フロロは伸びにくく、水に沈みます。また擦れに強い為、岩や障害物に擦れても切れにくいです。
上記2つは単一素材を引き延ばして作られるのに対して、PEは撚り糸です。4本編み、8本編み、12本編みがあり、同じ太さで比較すると上記2種類のラインよりも破断強度(どれくらいの力で切れるのか)が高いです。つまり、細くてもパワーが出せます。
その代わり擦れに弱いのでショックリーダーとして先端数十センチにフロロやナイロンラインを結ぶ必要があります。
はじめは特にこだわりがなければフロロカーボンを選んで、後で好みによってPEやナイロンも試してみてほしいです。
ルアー
一番買う回数の多いルアーです。ここまでの道具と同様に様々なメーカーが販売していますので、とても迷うポイントです。
ワーム
ゴムみたいな素材でできた柔らかいルアーです。ソフトベイトという呼ばれ方もします。
平均で1パック¥600~800くらいです。
特徴としては
- 動きがナチュラルなものが多く、バスの食性を刺激できる。
- 針の種類やおもりのつけ方によって様々なリグ(仕掛け)がある。
- 針やおもりを別で買う必要がある。
- 1パックに5~10個程度入っている。
ストレート、クロー系、ギル系など形がたくさんありますが、最初はストレートワームを選べばいいと思います。写真右の長細いワームですね。
プラグ
ハードベイトとも呼ばれます。プラスチックのような素材で作られていて、小魚のようなフォルムをしています。
- ラトル(プラスチックや金属の玉)が入っていて音で魚にアピールするものが多い。
- 1パックに1つしか入っていない。
- 無くさない限り繰り返し使える。
- 水に浮くものと沈むものと水中で留まるものの3種類がある。
こちらもたくさんのメーカーがたくさんの種類やカラーを展開していて、トップウォーター、クランク、ジャークベイト、バイブレーションなどいろいろなジャンルがありますが、ここでは細かい説明は省きます。
その他
ここまでそろえればいったん釣りはできますが、あると便利なものも書いておきます。
サングラス
魚を釣り上げる際にルアーが飛んできたりしたときに目を守ってくれます。
偏光レンズのものは水面の照り返しを軽減し、水中が見やすくなるのでぜひ偏光のサングラスを選びましょう!
バッグ
道具が増えるとバッグが必要です。ルアーボックスを入れたり、ラインを切るはさみを入れたりするのに便利です。
普段使っているバックパックやボディバッグで代用している方も多いので最初から無理に買う必要はないです。
ライフジャケット
備えあれば憂いなしです。意外と高いですが、命には代えられないので着用しましょう。
オススメ釣り具紹介
最後に予算別で個人的にオススメのタックルを紹介します。
自分ならこの予算だったらこれ買うかなっていう基準で選んでいくので参考にしてください。
~2万円
ダイワ レガリスLT
ダイワから出ているコスパ抜群のリールです。自分も最初はこれを買い、今も現役でちょこちょこ使います。
アブガルシア クロスフィールド
アブガルシアから発売されている海釣り・川釣りの両方できるモデルです。
海釣りでも使えるようなスペックですので、とにかく釣りを始めたいという方やバス釣りにはまるかどうかわからないけど自分の道具が欲しいという方におすすめです。
~3万円
シマノ アルテグラ
水の侵入を防ぐコアプロテクトやねじ込み式ハンドルなど上位機種に搭載されているのと同じ装備が備わったコストパフォーマンスモデル。
シマノ ゾディアス
2020年新発売の注目モデルです。上位機種に搭載されていたカーボンモノコックにより感度抜群でこの価格。そして展開されている番手の多さ。かなり魅力的です。
~4万円
ダイワ フリームスLT
こちらは自分がメインで使用しているリールです。先ほどのレガリスLTとスプールが共通で使用できるので使用するライン現場で変えたい場合などで便利です。
磁力で水の侵入を防ぐMAG SEALED(マグシールド)が装備されています。
メガバス レヴァンテ
自分が大好きなメガバスから出ているスピニングロッドです。感度が高く、長さもあるので軽いルアーやワームをしっかり遠くまで飛ばす事が出来ます。
飾り気のないシンプルなデザインもオススメポイントです。
まとめ
以上がバス釣りを始めたい方に向けたバス釣りとその道具の紹介です。
バス釣りに対する理解を深めていただけたでしょうか?
正直言って釣りは始めるのに少し敷居が高い遊びです。
知り合いに釣り人がいたら遠慮せず道具を借りて、連れて行ってもらいましょう。何事も先に始めている人に学ぶのが一番上達が早いです。
自分はこれを書いていて釣りに行きたくてうずうずしています。釣り具屋でまた余計な買い物をしてしまいそうです・・・
ではまた。
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